伊勢新九郎長氏 いせ・しんくろう・ながうじ

1432～1519
剃髪して伊勢宗瑞、北條早雲とも。出自不明だが妹が今川義忠の室となり嫡子氏親を生んだことからその外戚となった。義忠死後の今川家内紛に際して甥に当る氏親を推して調停し沼津興国寺城を得た。明応二年（1492）、今川氏の手勢を借りて伊豆堀越の足利茶々丸を攻めて伊豆を手中にした。韮山に城を築き1995年に小田原城から大森氏を放逐して相模に勢力を伸ばした。のち鎌倉を支配に収め、北條氏の名跡を継承し、小田原を本拠に氏綱―氏康―氏政―氏直と続く戦国大名の家を興した。鎌倉執権北條氏と区別するために「後北條氏」と呼ばれる。